未来って、過去からの出来事や現状の結果がこれから先に起こることに影響を与えると普通は考えがちだけど、色んな本やブログを読んでみると、実は違うってことが分かってきたので、その辺を参考に私なりに要約してみたよ。
仏教の中に、時間は「過去から未来に」流れるのではなく、「未来から」流れてくるもの、という考え方があるそうです。
「今」の現実をつくっている原因は「過去」ではなく「未来」にある、という事らしい。
どういうことかというと!
今の自分をつくっているのが過去だと考えると、「今の自分が幸せでないのは不幸な家庭環境で育ったからだ」「子どものときいじめられたからだ」と結論付けてしまいますよね。そして、過去は変えられないので、現在も未来も変えられないと悲観的になるでしょう。
でもね。。
未来から流れてくるものだと考えると、未来は過去や現在とは関係ないので、すべては自分次第でどうにでもなると前向きにとらえられる事ができるのよね。
例えば、こう考えてみると分かりやすいですよ。
あなたが時間という川のような流れの中に立っているとしましょう。
川は上流側(これ未来ね!)から下流側(これ今ね!)に流れていくわけです。
ある日、上流から天文学の本が流れてきました。
でも、あなたは全然興味がないので、その流れてきたものさえ見逃してしまいます。
人間の脳は、自分にとって重要でないものは視界から消してしまったりします。
その本はあなたの横を通り過ぎて、下流に流れていってしまいます。
そして、次の日、
今度は美味しそうなラーメンが流れてきました。
あなたはラーメンが大好きなので、思わず手にとって食べることにしました。
初めて食べるラーメンの味にあなたは、ますますラーメンが好きになりました。
ラーメンに興味があるあなたは上流から流れてくるラーメンの情報にはすぐに気が付きます。そしてそれを手にとってしまう。
でも、天文学の本に興味がなかったあなたにはその本が見えてさえいませんでしたし、それを流してしまったからといって、あなたになにか影響を与えるわけではありません。
ただ、流れていったという事実だけなのですよね。
では、
もし、上流からあなたを攻撃する言葉が流れてきて、あなたがそれを受け入れてしまったら?その言葉にあなたは怒りを覚えたり、反論する言葉を発したりという行動あるいは情動を覚えるでしょうね。
その攻撃する言葉を流してしまえば、あなたは何も気にせずに過去に流してしまうことができます。
時間の流れが過去から未来へと流れていると考えると、どうしても過去のできごとに対して振り返ったり思い出したりして、自分の行動を規制してしまいがちですが、未来から過去へと時間が流れると考えれば、過去に囚われずに自由に生きることができますよね。
これって、とても分かりやすくて、生きやすく感じませんか!
時間の流れって、過去から未来へと流れているとあまり意識せずに当たり前のこととして思い込んでいるよね?
でも、「なぜ?」
常識を疑うことも、過去を捨てる一つの方法ではあるのだが、時間のイメージを変えてみることで楽になりますよ。