この歳になって、ふっと各駅停車の鈍行列車に揺られて、旅をしなくなる。
特に行き先を決めずに北か南か・・
朝一番の電車で、その日行けるところまで・・・
見知らぬ土地で食事をして、泊まって、そして次の朝一番にまた電車に乗って移動する。偶然居合わせた人と何気ない会話を交わす、そしてまた次の街に移動するといった旅。男性なら一度は思う事ではないでしょうか。
新幹線や飛行機の移動では感じることのない、何かが、そこにはあるんだろうと・・・そして線路は繋がっているんだという実感がきっと湧くのでしょうね。
もっと若い時に経験しとけよ!今更、50歳代のおっさんがやる事ではないだろうと突っ込まれるのは予想されますが、今の年代だからこそ、感じる事が違っていて良いのだろうと思う今日この頃です。
もちろん、このコロナ禍ではそう簡単には実行に移せませんが、いつかやってみようかと思います。
さて、今日の話題は、その旅のお話から思い出す、懐かしいドラマ。
「走れ!ケー100」
ってご存知ですか?
たぶん、知っている人は非常に少ないと思いますが、昭和40年前半生まれの人は、あ〜と思い出すかも知れません。
蒸気機関車「ケー100」が日本一周を旅する珍道中で、色んな地方でロケが行われていました。1973年4月から1974年3月の1年間、毎週金曜日19時30分から20時までの30分のドラマで、全51話が放映されました。
あらすじは
鉄工所の息子の末永隆がスクラップにされるところだった蒸気機関車「ケー100」を道路で走れるように修理、改造し、かつて「ケー100」の機関士だった老人 北川久作と再会すべく鹿児島から北海道に向かう計画を立てるが、足に大怪我を負い断念してしまった。それを見かねた薩摩隼人の大野しげひさ扮する、伊賀山紋太が隆の代わりに北海道、夕張に向け全国各地を縦断するという内容です。
※ウキペディアより引用
訪れた街の人たちと触れ合って、毎回心温まるストーリーが展開されます。全国各地色んなところでロケが行われるので、子供ながらに一緒に旅行をしている気分になったのを覚えています。
人のココロを持った蒸気機関車
そして「ケー100」は普通の蒸気機関車でなく、人間のように意思を持って勝手に思うがまま走り出すのです。その姿がまた微笑ましくて、本当に魂をもった人間のように描かれてます。
また、沖縄に行った際は、ハブにタイヤを噛まれて瀕死の重傷となりましたが、医者から聴診器で診察され注射を打ってもらって、助かるという面白いシーンもあったのを記憶してますね。
親にお願いしてやってもらってコト
ドラマのオープニングで流れる映像に「汽笛ピポピポならして、走れよ、ケー100、急がずのんびり行こうよ」というのがあって、
私はこの番組を見た後、当時、持っていた小さな機関車のミニカーを「ケー100」に見立てて、線香を1本たててもらって遊ぶのが好きでした。
今思えば、ちょっとあぶないか。。。
あ〜懐かしいな、もうこんなドラマは作れないんでしょうね。。