例年なら盛り上がるはずの忘年会シーズン、今年はすべて中止ですね。会社の行事も大人数で集まる会食は懇親会は、全面的に自粛ですからね。
少人数で飲むか、おうち飲みで楽しむのが今年のスタイルです。
という流れで
今日は!
「悪魔の水にも、百薬の長にもなる」
というお酒の話をしたいと思います。
お酒は、宴席では打ち解けて会話が弾みますが、悪しき生活習慣として喫煙の次に気になるのも事実・・
アルコールはまず知性の脳であり利害打算の脳でもある大脳新皮質を麻痺させます。
これが麻痺すると古い皮質の脳が顔を出し、自制から解放されて本能がむき出しになるそうです。
古代から日本では、酒は祭りや儀式に欠かせない飲み物でした。
神と人を結びつけ繁栄を願う時の重要な飲み物だったのです。「さけ」の語源は「さかえ」が短縮された形とされますが、酒を神に捧げることで神を快感に導き、その代償として繁栄を願ったそうです。
お酒を飲んで本能が呼びさまされると人は気力が充実したような気分になり、なんと
なく爽快になるでしょう。
気が大きくなって後先を考えずに上司批判が飛び出たり、女房、亭主の悪口が舌をすべります。
本人は日頃のうさを晴らして気分爽快ですが、つきあわされるほうは堪りませんよね。
新皮質が麻痺する程度なら「酒癖が悪い」と言われるだけですが、さらに飲み続けて
アルコール血中濃度が高くなると、本能を司る古い皮質や小脳まで麻痺して、
足取りもおぼつかなくなり、道路にへたりこんで真冬でもそのまま眠り込んでしまいます。
飲んだ酒は体のすみずみまでいきわたり、血液の中には飲んだ量に比例するアルコールが残ります。
この血液中のアルコールを感知して脳が反応します。
かなり酔ったからもう止めようという加減どころをアルコールの血中濃度から
推測すると、日本酒なら1~2合、ウィスキーの場合はシングル2~5杯程度。
もちろん人によってこの量は違いますが、ほろ酔い加減の時、脈拍は早くなり、手の動きは活発になります。
やたらに人の肩を叩き、スキンシップが好きな女性は隣の人に触れたがります。
さして、面白くない冗談に大笑いし、話し出すととどめなく口が動きます。
ここまでが、「お酒」のマイナスなイメージですね。
でも
「お酒」は
ほろ酔い程度で切り上げ、週に1、2回の休肝日を作れば酒は精神緊張をやわらげ、
人生に潤いを与え、居酒屋は人情薄い現代人のオアシス、人生の疲れを一時癒し、
疲れた羽をやすめる止まり木になります。
さらに、適量飲酒は、悪玉コレステロールの掃除屋となり、善玉コレステロールを
増加させ免疫系を活性化させてくれるので、この部分が、まさに百薬の長になるのです。
何事も適度な量、バランスが大事ですね。
「お酒」は扱い方次第で、「悪魔の水」になったり、
「百薬の長」のなったり、
不思議な飲み物です!