前回の記事からの流れで、前にも書きましたが、異常気象のお話です。
最近の異常気象の犯人といわれている。
「マッデン・ジュリアン振動」
「マッデン・ジュリアン振動」とは、
インド洋上で発生した長さ数千キロメートルにもなる巨大雲群が、東に向かって赤道付近を時速18キロメール程のスピードで移動し、インドネシアの島々を抜けて太平洋の日付変更線付近で消滅する現象です。
「マッデン・ジュリアン振動」が多いと台風が発生しやすい事が分かり始めています。大型の台風が「マッデン・ジュリアン振動」で水蒸気と合体すると甚大な被害をもたらす「スーパー台風」になりやすいのです。
「マッデン・ジュリアン振動」はまだまだ不明な部分が多く謎の現象らしいですが、日々の天候に大きく影響を与えてるのことがデータから読み解かれていて、色んな学会でも発表されています。エルニーニョ現象の発生、終息にも関係していることも徐々に明らかになっているとの事で、地球規模での気候や異常気象に多大な影響を与える現象として注目されています。
「マッデン・ジュリアン振動」の研究が進むと、降水量の予測や台風の進路の精度向上は勿論のこと、気候予測の質向上がさらに見込められます。
今回のような台風による災害から受ける被害も最小限に押さえられると大いに期待が寄せられています。
ちなみに、「マッデン・ジュリアン振動」というちょっと変わった呼び名ですが、「ローランド・ジュリアンさん」と「ポール・ジュリアンさん」が1971年に発見したのでので、2人の名前の組み合わせとの事です。