経理、総務、営業、資材、設計、構築等のスペシャリストの方たちが、定年をむかえ、ひと呼吸置かれてから、もう一度、自分のスキルをどこかで活かせないかと考えている方が多いと聞きます。
一方で、その方たちのチカラやスキルを必要としている中小企業やベンチャー企業がたくさんあるのと聞きます。
その双方の思いを繋ぐ橋渡しをできないかと思案中です。
マッチング・ビジネスが変える企業戦略: 情報化社会がもたらす企業境界の変化
- 作者: 税所哲郎
- 出版社/メーカー: 白桃書房
- 発売日: 2016/03/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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事業拡大のため、それぞれの専門分野にスペシャリストを配置したくても、人的リソースが限られていて、社内から育成したくてもそう簡単にはできずに、頭を悩ませている中小企業やベンチャー企業の経営者はたくさん居ます。
そのような声に応えるべく、大手企業をリタイアしたスペシャリストの方たちに、顧問やアドバイザー的な立場で、事業拡大に参画してもらおうという考えです。
先日、このような橋渡しを実際に、マッチング事業としてスタートされた方に、お話しを聞いてみました。
すると、うまくマッチングできる場合と、残念ながらミスマッチを起こす場合があり、その原因はスキルやスペックの齟齬でなく、ズバリ「人」の問題だと、はっきりと仰ってました。
ミスマッチの例として、依頼側の中小企業の社長に問題のある場合。
その社長が自社の弱みを隠して正直に実態を語らずに、スペシャリストの方が適切にアドバイスできなくなり、効果が得られないケースです。
スペシャリストの方に問題がある場合。
明らかに自分の過去の立場を思い出して、上から横柄にアドバイスしてしまった結果、中小企業の社長と折り合わないケースです。
要件に見合うスキルが100点満点でなくても、人としての「価値」がしっかりとされていれば、大きな問題は起こらないとのことです。
ビジネスマッチングといっても結局は、「人」と「人」を繋ぐことなんです。
何れの場合も、「人」なんですよね~。